レース展望

S級レース展望

競輪開催に尽力された濱田翁を称えた大会も今回で24回目。スピードチャンネル杯を兼ねての3日間にS級もA級も全国斡旋。S級は1班14名の豪華版。北日本からは競輪祭2度Vの山崎芳仁(福島)が登場。S・S新山響平の兄将史(青森)の2人。関東代表は必ず天下を取ると言われてる風雲児、森田優弥(埼玉)、その気に成れば何でもやるが基本は妥協しない自力。中近は更に強力で、真剣にグランプリを狙うと宣言した窓場千加頼(京都)に売り出し中の先行レーサー藤井侑吾(愛知)。瀬戸内は大砲2門、太田竜馬(徳島)町田太我(広島)。利すのは実績の岩津裕介(岡山)。九州は北津留翼・園田匠の地元ゴールデンコンビに力付けた阿部将大(大分)瓜生崇智(熊本)の強力布陣。

地元小倉のヒーロー

北津留翼

北津留 翼

(福岡/90期)

娘の千羽ちゃんが128期として5月にデビューするのは楽しみな反面、心配だけど励みには成ってるそうで、濱田賞は毎年呼ばれて居り、独自の練習、マウンテンバイクで起伏ある街道を乗り込み、仕上げて参加する以上は圧倒的パワーでライバル達を蹴散らし優勝して欲しいはファンの願い。唯一の不安は昨年後半に崩した体調だが、原因は解明されたとの事なので元気に3日間走り抜ける。

衰え知らずの地元重鎮

園田 匠

園田 匠

(福岡/87期)

これ迄献身的に支えてくれた愛妻が昨年、行橋市議に打って出て見事に当選した事を自分の事の様に喜んで、負けてられないで何時も以上に乗り込んでる師匠(吉岡稔真)が立ち上げた「不動会」を弟々子の小川勇介と守り、自らの鍛えてる地元輪界の雄。2015年弥彦寬仁親王牌(GⅠ)の優勝は色褪せぬ勲章。地元戦は師匠の冠が付いた大会は3連覇もあり常に5割増。九州を束ねて狙うは期待に応える優勝のみ。

京洛の貴公子は本物

窓場千加頼

窓場 千加頼

(京都/100期)

昨年は競輪祭迄、初グランプリを争ったのは周知の事実、結果は惜しく所で夢は実現しなかったが、欠場した脇本雄太のピンチヒッターで走った年末の佐世保記念は4日間強烈な捲りを決め、S・S松浦悠士・深谷知広を撃破する一生の想い出に成る記念初優勝。稼いだ賞金は8千万円をオーバーしたのは実力の証明。今年はGⅠを獲ってグランプリを決めると宣言して居り、大好きな小倉で狙うはVのみ。

関東輪界一の暴れ馬

森田優弥

森田 優弥

(埼玉/113期)

競輪選手に成るため、高校では陸上競技それも砲丸投げで基礎体力を養成した成果が113期一発合格。デビュー後は強烈な個性で売り出し、逃げ・捲りだけでなく負けたくないがレースに出る為、失格が相次ぎ、それで一昨年は斡旋停止が続いてもそれを克服したのが昨年の快成績。現在は同期で同級生の親友、眞杉匠と練習を共にする事でパワーアップに成功。小倉は競輪祭で結果を残したばかり。

豊後の虎の後継者

阿部将大

阿部 将大

(大分/117期)

昨年は5月の高知記念Vから波に乗り、函館GⅢを獲り迎えた7月の地元別府記念ナイターは初日特選で9番手捲りを決めるや一気に波に乗り、九州の仲間に前後を固めて貰い、パーフェクトVで大分に阿部将大ありと全国にその名を轟かせたニュースター。偉大な先輩、小野俊之が衰退した現在は紛れもなく大分輪界№1。昨年末は体調不良もあって低迷したが今回を機に旋風を巻き起こす事を約束。

肥後の若きリーダー

瓜生崇智

瓜生 崇智

(熊本/109期)

如何にしたらもっと上で闘えるのかを四六時中考えて練習してる熊本輪界の競輪博士。それでも悩みは尽きないのは鬼に成れない人間性。勝つためにはラインを無視してもシビアに攻める様に成れば特別優出はおろか天下取りも望める器。キッカケに成ったのは大垣記念の準決勝でナショナルチームのエース中野慎詞に直付け宣言をして恩田淳平を外競りで降して2着に健斗。今回は今年初Vに照準。

中部輪界の期待星

藤井侑吾

藤井 侑吾

(愛知/115期)

名古屋に在る大学に自転車で通ってた帰宅部の青年は競輪を知り、こゝで勝負してやろうと一念発起したら素質だったのか115期に合格しただけでなく、ゴールデンキャップに輝くとは。退所後は師匠の水谷良和と行動を共にする事でメキメキ上達、練習量は愛知輪界一が昨年の活躍。現在は5月の地元名古屋ダービーに向けて練習して居り、相手強力でも3日間、最終ホーム・バックは握る気迫。

北の怪物は依然健在

山崎芳仁

山崎 芳仁

(福島/88期)

3.57のギヤ全盛時にいきなり4コンマのギヤを使い、一時代を築いた大スターはグランドスラムに日本選手権を残したまゝは悔いでも小倉競輪祭は2度Vの得意バンク。現在は125期の息子(歩夢)の成長を楽しみに時間が合えば一緒にやってるそうで、それが衰えない要因。現在はそこ迄自力に拘ってないのでメンバー構成上、森田優弥と一緒であれば任せるし、居なければ自分でやって優出は最低のノルマ。

備前の大将は超元気

岩津裕介

岩津 裕介

(岡山/87期)

松戸でのオールスターを獲ったのは9年前の8月、その時と少しも変わらない体型に脚力はこれ全て不断の努力。酷使し続けた腰・膝痛に悩まされはしているが、常時110点をオーバーしてる以上にメンバーに展開次第では捲りを出すのは応援してくれるファンの為。小倉は競輪祭以外でも年に2・3回走ってるバンク。今回は瀬戸内の頼れる自力型、町田太我・太田竜馬が居る事で決勝迄はスイスイ。

A級展望

A級戦も全国斡旋。東日本は北日本・関東・南関東は当然結束。自力型は123期、佐々木祐太(岩手)山田駿斗(千葉)に自在の柿本大貴(東京)。追い込みはS下がり平沼由充(福島)。中近は復活、高田修汰(福井)を軸に尾方祐仁(岐阜)稲毛知也(和歌山)の123期自力型にS下がりのマーカー愛敬博之(愛知)。瀬戸内は自力の森本桂太郎(愛媛)には降級の巧者、小川圭二(徳島)。九州は佐藤壮志(熊本)堀川敬太郎(福岡)の自力には佐々木翔一(佐賀)加倉正義(福岡)。

久留米輪界の期待星

堀川敬太郎

堀川 敬太郎

(福岡/123期)

自転車の名門、祐誠高校から京都産業大学に進み中距離走で結果を残し、123期に合格。在所成績こそ64位でもデビューしてからは抜群のスタートを活かし9割以上の確率で突っ張り逃げ切り特別昇班を決め、1・2班戦でも抜群の成績を残し、前期は全て決勝に乗り5回の優勝で来期初S級を決める。練習中の落車で12月は休んだが1月から復帰。小倉は走れば好走してる得意バンク。

備前ヤングは自力一本

高田修汰

高田 修汰

(福井/115期)

S級でも立派に通用してたのに職業病でもある腰痛に見舞われ、それで陥落したのを機に4ヶ月休んで徹底して治療して再起したのが8月の名古屋戦、いきなり優勝するや、続く奈良でも優勝、其の後は休みを取り入れ乍ら走り、岐阜と和歌山で優勝したのは全て実力。小倉は年末に走り、苦しみ乍らも決勝進出。来期のS級返り咲きを決めて以来、1ヶ月振りの出走。今回も3日間、自力勝負。

熊本のホープは芯が強い

佐藤壮志

佐藤 壮志

(熊本/123期)

熊本競輪場が工事中で使えない事もあり半田誠と日本一の自転車競技の名門高、松山学院に留学、3年間寮生活を送り、半田・火島裕輝と組んだチームスプリントで日本一を手土産にプロデビュー。小倉はチャレンジでも1・2班戦でも経験して好走続き。来期の初S級は決めてる本物の金の卵。今回は九州の先頭を志願して3日間、逃げに逃げまくる事を宣言。

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